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2019年以降、日本のエナジードリンク市場においてシェアNo.1をキープし続けているものの、売上は伸び悩んでいる状況であった。この状況を打開するための即効性のある企画の開発と実行が求められた。

シェア拡大のためには、新規ファン層を獲得することが大切であったため、これまでモンスターが契約しているアーティストではカバーできていないファン層を多く持つアーティストをリサーチ。結果として、女性ファン比率も高く、かつファンの年齢層も若者を中心に幅広いワンオクロックにターゲットを絞り、タイアップを実施。ワンオクロックのファン層がモンスターのファンになるための様々な企画を通して、新規ファン層の獲得およびシェア向上を目指した。

世の中的な話題を獲得するために、表参道に期間限定のPOP UPをオープンしたのを皮切りに、日本No.1の店舗数を誇るセブンイレブンでタイアップキャンペーンを実施。ライトファンからコアファンまで楽しんで参加できる企画とすることで、新規ファン層へのモンスターエナジーの浸透を図った。また、ドームツアー開催時には、来場者全員にライブ終了後にモンスターを配布する大型サンプリング企画を実施することで、ライブで疲れた体にモンスターエナジーを飲んでエナジーを補給するという実体験を伴うブランド訴求を行った。

2024年は、3年目の開催となることもあり、アートフェスとしてのブランド定着が求められる年であった。そのため、アートを軸に、隣接したカルチャーが、その領域を超えてそれぞれの魅力に気付く体験設計や、根幹であるアートに対する新しい出会いや発見を設計することが求められた。また、規模的にも、過去最大のコンテンツ数および来場者数を目指すことが求められた。

規模的に関係者が非常に多岐に渡るとともに、準備期間も長期間となるため、領域ごとに責任担当会社と予算を振り分け。コンセプトや目指すゴールの共有をコアメンバーで共有しつつ、各領域はそれぞれの担当会社が自走するスタイルで制作をまとめ上げることで効率的な制作プロデュースを目指した。

パフォーマティブなアートエキシビション・2つのアートフェア・ライヴパフォーマンス・トークセッション・アートマーケットなどが7つの会場で同時に行われ、フェスティバル全体で200名以上の気鋭のアーティストやキュレーター・ディレクターが参加。 MEET YOUR ART MC 森山未來とのトークセッションには、三浦大知をはじめアーティストなど10組が登壇したほか、船上ライブでは4日間にわたり14組のミュージシャン／DJによるパフォーマンスを実施。その他キュレーションされた古着屋や人気店による限定メニューが40店舗以上並ぶOUT SIDE MARKET、初開催のTOKYO ART MARKET、運河沿いでのELLE NIGHT CINEMA、様々な企業とアートがコラボレーションした展示など、多くの来場者は一日中フェスティバルを楽しみ、大盛況のうちに閉幕。結果として約5万人を動員した。

新商品の世界最速ローンチというトピックと共に、関連カルチャーを巻き込んだユニークなブランド体験の創造やGEN-Z世代とのコミュニティ強化をミッションに、東京ストリートシーンの最先端をいく空間作りやコンテンツ設計が求められた。

実施コンテンツやパートナー先が多岐に渡るため、ジャンルごとに担当者を分けよりスピーディーな進行を目指すと共に、メイン担当がクライントとのコミュニケーションに従事し全体管理を行うことで柔軟な対応ができる体制を構築した。

メイン会場内では新商品のローンチエリアから、販売エリア、ワークショップエリア、音楽ライブエリアを展開。また周辺店舗でもワークショップやフードコラボを展開するなど4日間に渡り原宿キャットストリートをジャック。 購入者特典として実施された体験型ワークショップでは常に待機列が発生するなど、ターゲット層へのエンゲージメントの高さが伺われた。 GEN-Z世代に人気なフレッシュなHIPHOPアーティストをはじめ、レゲエアーティストやシンガーソングライターによるLIVEパフォーマンスや、スニーカー・ファッション界のキーパーソンを招いたトークショーなど、両ブランドのシナジーが生み出された4日間のスペシャルなイベントは大盛況で幕を閉じた。